屋外消火栓とは
建物の敷地内で、赤いポールや箱型の設備を見かけたことはありませんか?それが「屋外消火栓」です。
屋外消火栓は、その名の通り建物の屋外に設置される消火設備です。主な目的は、建物で発生した火災の勢いを建物の外から抑え込み、隣の建物への延焼を防ぐこと。特に、大規模な工場や倉庫など、火災が広がりやすい建物にとって非常に重要な役割を果たします。
屋内消火栓が「建物内部での初期消火」を目的とするのに対し、屋外消火栓はよりパワフルな放水能力で「建物全体と周辺への延焼防止」を担う、頼れる存在なのです。
屋内消火栓との違いは?
屋外消火栓と屋内消火栓は、どちらも人が操作して消火活動を行う設備ですが、その能力と役割には明確な違いがあります。
| 比較項目 | 屋外消火栓 | 屋内消火栓(1号) |
|---|---|---|
| 主な目的 | 建物全体と隣接建物への延焼防止 | 建物内部での初期消火 |
| 放水量 | 毎分350L以上(屋内消火栓の2倍以上) | 毎分130L以上 |
| 有効範囲 | 水平距離 40m | 水平距離 25m |
| ホースの太さ | 太い(65mm) | やや細い(40mm) |
| 操作 | より多くの人手と訓練が必要 | 比較的少人数で操作可能 |
このように、屋外消火栓は非常にパワフルですが、その分、操作には知識と訓練、そして人手が必要になります。
どのような建物に設置されるのか?
屋外消火栓は、主に大規模な建物や、火災リスクの高い施設に設置が義務付けられています。
- 主な設置対象:
- 工場、倉庫、指定可燃物を扱う施設
- 大規模な平屋建て・2階建ての建物
特に、平屋や2階建ての大規模な建物の場合、建物内部に多数の屋内消火栓を設置するよりも、少数の屋外消火栓で敷地全体をカバーする方が効率的でコストメリットも高くなるケースがあります。
屋外消火栓の主な種類
屋外消火栓は、設置される形状によって主に3つのタイプに分けられます。
- 屋外消火栓箱
(イメージ:工場などでよく見られる、ホースやノズルが格納された箱)
屋内消火栓と同様に、箱の中にホースやノズルが格納されているタイプです。蓋を開ければすぐに使用できるため、迅速な初期消火が可能です。 - 地上式消火栓
(イメージ:街なかでよく見かける、地面から突き出た赤いポール状の消火栓)
地面から立ち上がったポール型の消火栓です。近くに設置された「ホース格納箱」からホースや開閉レバーを取り出し、接続して使用します。 - 地下式消火栓
(イメージ:地面のマンホールのような蓋の中にバルブがあるタイプ)
地面の下に消火栓が埋設されており、マンホールのような蓋を開けて使用します。地上に突起物がないため、車両の通行などを妨げないメリットがあります。ただし、上に物が置かれてしまい、いざという時に使えないといったトラブルも起きやすいため、設置場所の管理には注意が必要です。
専門家による適切な設置と、日頃の管理が重要
屋外消火栓は、そのパワフルさゆえに、設置計画から施工、そして維持管理まで専門的な知識が不可欠です。法令を遵守した適切な配置計画はもちろん、万が一の際に従業員の皆様が迅速に操作できるよう、日頃からの訓練も重要となります。
セントラルテクノでは、お客様の建物の規模や用途に最適な屋外消火栓システムの設計・施工・保守点検を一貫してご提案いたします。建物の防火対策に関するご相談は、ぜひ私たち専門家にお任せください。
\ まずは専門スタッフに相談する /
